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大鏡【道長と伊周ー弓争ひー】~帥殿の、南の院にて~若き日の道長の豪胆さが浮き彫りになった作品です!!敬意の対象をチェックするの面倒くさすぎでしょ(^^;

大鏡『弓争い』イラスト
目次

【文法のポイント!!】敬語表現は絶対でしょ!!それ以外にもヤマ張ってみました!!

メチャクチャ面倒なのが、敬語表現。でも面倒ってことは、間違いなく先生は問題にしてきます。尊敬語なのか謙譲語なのか、さらに誰から誰への敬意なのかしっかりとノートを詠み返して確認が必要です。

敬語表現は【花山天皇の出家】でも解説していますのでそちらも確認してみてください。

【主語】にあたる人物を尊敬している場合は尊敬語、【目的語】になっている人物への敬意であれば謙譲語です。

例えば【先生がのたまふ】なら「のたまって」るのは『先生』です。【主語】を尊敬しているから尊敬語。敬意の対象は「先生」。
【A君が先生に申す】場合は『先生に』申し上げているわけです。だから【目的語】への敬意で謙譲語。対象はやっぱり「先生」ということになります。

もちろん、助動詞も出てくるでしょうし、なかなか厄介です。
ここで一つ、ヤマを張るとしたら、『いまふたたび』は出題されるんじゃないかなあ?普通なら『再び』だと思うでしょ?でも『二度』って意味なんですよ。ここは内容的にも問われてもいいんじゃないか、と。

それから、【大鏡】は藤原道長推しの作品ですので道長を褒めちぎるのですが、このお話でももちろん道長推しです。
ですので、【道長をどういう人物として描いているか】などと言うような問題も定期試験では出そうですね。

【作品データとあらすじ】流れは分かりやすいです。道長の性格をしっかり押さえておきましょう。

大鏡とは?
  • 作品ジャンル:歴史物語
  • 成立年代:平安時代後期
  • 作者:未詳

これより前に書かれた『栄花物語』のような道長賛美がなく、複数の視点から権力をめぐる政治的人物像が描かれている。歴史物語の最高峰とされている。
「今鏡」「水鏡」「増鏡」と合わせて「四鏡」と呼ばれている。登場人物は大宅世継夏山繁樹、若侍の3人で対話形式で文徳天皇から後一条天皇までの170年間、藤原摂関家全盛時代の歴史が描かれる。

帥殿がカワイソウ、と思ったのは自分だけじゃないと思います。
上でも書いていますが、道長推しの【大鏡】ですので、若い頃からの道長の自信に満ち溢れた姿が描かれています。

中の関白殿(帥殿のお父さん)が帥殿を勝たせようと、いらないことを言ってしまったために、道長の尻尾を踏んじゃったわけですね。とはいえ、勝負に勝ったと思ったら横やり入れられて、しかも相手にめちゃくちゃ有利な条件出されたら怒るのも分からんでもないです。

しかし、そうだとしても現職の関白を前にして『俺が関白になるのなら…』とか『我が家から中宮や帝が出るのなら…』とか言っちゃうあたりは、常人とは思えません。

畏れ多いことをあっさりやっちゃう道長様!!カッコいい!!って世継(大鏡の語り部)が思っちゃったんだね、きっと(笑)

【『道長と伊周ー弓争ひー』の授業ノートはこちらです。】画像とPDFの好きな方をご覧ください。

『道長と伊周ー弓争ひー』は様々な教科書に掲載されている題材ですので、漢字などに違いがある場合があります。内容は同じです。当サイトの原文は第一学習社に合わせて作っています。
画像で文字がぼやけてしまう場合は、PDF版をご利用ください。

大鏡『道長と伊周—弓争ひ—』品詞分解と現代語訳1
大鏡『道長と伊周—弓争ひ—』品詞分解と現代語訳1
大鏡『道長と伊周—弓争ひ—』品詞分解と現代語訳2
大鏡『道長と伊周—弓争ひ—』品詞分解と現代語訳2

【『弓争ひ(競べ弓・競射)』の予想問題】実際に出題された過去問をもとに制作しました。テスト前の最後の確認に!!

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この記事を書いた人

塾長&塾講師として教えること15年を越えました。 古文を教える傍ら、生徒の持ってくる過去問を精査してよく出題されるポイントなどをまとめてみました。

また、このサイトのイラストは、イラストレーターの町屋ちよさんに依頼して描いていただいたものです。当サイト以外での使用はお控えください。

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