枕草子【雪のいと高う降りたるを】~雪のいと高う降りたるを、例ならず御格子~白居易の漢詩も押さえておこう!!

枕草子『雪のいと高う降りたるに』イラスト
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【文法のポイント!!】漢詩と古文では頻出の『当意即妙』が問われます!!

短い文章ですのでストーリーは分かりやすいです。文法的には助動詞がいくつか出ています。
特に最終盤に登場する「さべきなめり」は頻出ですので注意が必要。「さ」は副詞、「べき」は当然の助動詞、「な」は断定の助動詞、「めり」は推定の助動詞です。

【なるめり】の「なる」撥音便化して【なんめり】となり、さらに省略され【なめり】になるのは学校の先生が大好きな文法事項ですし、入試でも問われる可能性があるため、問われやすいです。
【なめり】の仲間には【あなり】(動詞「ある」+伝・推「なり」)【ざなり】(打消「ず」+伝・推「なり」)【ななり】(断定「なり」+伝・推「なり」)があります。授業中に先生がこの辺りのことまで触れた場合は一応覚えておいた方が無難です。ちなみに大学入試でももちろん頻出。

また、中宮定子に対する敬語表現の中でも、二重敬語「せたまふ」が登場しますので、ここは押さえておきたいですね。

このお話では白居易の漢詩が登場します。100%授業中に漢詩も習うことになります。そのため、白文からの書き下しや、対句表現などもしっかり押さえておきたいですね。便覧などからも範囲がある場合は白居易についてもしっかり復習しておきましょう。

それだけじゃありません。定期試験では必ず漢字の読みが問われます。「炭櫃」「御格子」などは必ず覚えておきましょう。
一つヤマを張るとすると、『当意即妙』という四文字熟語をご存じですか?授業中に、この四文字熟語を耳にしたり板書をしたりしている場合は問われる可能性が高いです。
これは、『その場にうまく適応した即座の機転をきかすさま』という意味で、古文の世界ではこれが出来るかどうかが、その人の評判に大きく関わってきます。今回の場合、定子様の言葉に当意即妙に対応した清少納言が褒められています

【作品データ&あらすじ】自慢話って感じで嫌われることの多い清少納言ですが、定子様のこと好きすぎでしょ(笑)

【枕草子】作品データ
  • 作品ジャンル:随筆
  • 成立年代:平安時代中期
  • 作者:清少納言

おおよそ300段の章段から成る。「をかし」の文学と呼ばれるが、「をかし」とは「知的な発見や驚きが込められた感情」とのこと。源氏物語の「あはれ」の文学と対比されることが多い。また、「徒然草」「方丈記」と合わせて三大随筆と呼ばれる。
作者清少納言は一条天皇の中宮定子に仕え、出仕した先で起こった出来事への感想も多く描かれている。漢詩なども織り交ぜられており、作者の教養の高さがうかがえる。

一言でいえば、褒められた自慢話です。高校で習う枕草子はほぼ自慢です(笑)
そのため、清少納言が嫌いになる人も多いのですが、中宮定子様に褒められた!!って気持ちをメチャクチャ正直に書いちゃうあたり、可愛らしい性格とも言えそうです。

今作では中宮定子様がちょっと捻った表現で外の雪の様子を聞いてきたので清少納言が『当意即妙』な返しをして褒めていただいた。という内容ですね。

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【『雪のいと高う降りたるを』授業ノートはこちらです。】画像とPDFの好きな方をご覧ください。

『雪のいと高う降りたるを』は様々な教科書に掲載されている題材ですので、漢字などに違いがある場合があります。内容は同じです。当サイトの原文は第一学習社に合わせて作っています。

枕草子【雪のいと高う降りたるを】現代語訳と品詞分解
枕草子【雪のいと高う降りたるを】現代語訳と品詞分解。読みにくい場合はPDFでご覧ください。

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