【文法のポイント!!】助動詞は「なり」、後半に敬語表現も頻出!!
この単元で最も重要な助動詞は【なり】です。『にか』で【断定のなり】『あんなる』『候ふなる』で【伝聞のなり】が出てきますが、これをまずは覚えましょう。
【にや】【にか】【にこそ】【にあり】の『に』は必ず【断定の『なり』】
【あんなり】は【ある(ラ変の連体)+なり(伝聞推定のなり)】→【あん(撥音便化)+なり】→【あなり】同じ仲間に【ななり】【ざなり】もあります。
助詞で無視できないのは【ばや】です。大学受験にも頻出の願望の終助詞ですのでこれも押さえておきましょう。
願望の終助詞【ばや】~したい(自己願望)/願望の終助詞【なむ】~してほしい(他者願望)
さて、後半は敬語表現が多数出てきます。主人公(作者)から薬師仏に対する敬意だけだし敬意の対象などは難しくありません。テストに出るとすれば敬語の種類の可能性が高いです。
この単元を習う時期にもよりますが、動詞、形容詞、形容動詞、副詞、助動詞がかなりの種類出てきますので、品詞、活用形、意味なども問われる可能性があります。それから前半では係助詞が数か所出てきますので、場合によっては結びが聞かれるかもしれません。
ちなみに、自分は副詞の【いかで】が二種類の意味が両方出ていることもあって出題されそうな気がします。
【作品データ&あらすじ】文学少女が本を読ませてくださいと祈る。当時の状況がよくわかるエピソード。
- 作品ジャンル:日記
- 成立年代:平安時代中期
- 作者:菅原孝標(の)女
作者が53歳の頃に、自分の幼少期からの生涯を思い起こして書いた日記。過去のことを振り返って書いたため、客観視して冷静に記している点が特徴。源氏物語に代表される宮中の物語に憧れる様子には現在にも通じる面白さがある。また、作者の伯母は「蜻蛉日記」の作者藤原道綱の母、先祖には菅原道真がいる。
【門出】と言えば、【土佐日記】にもありました(し、そこでも書いていますが、)そもそも『門出』とは方違えにも似た風習で、旅に出る際にいったん別の場所に移るものです。
文学が好きでたまらない田舎に住む女の子が主人公が、なんとか都に出て源氏物語とか、いろんな物語を読んでみたい!!と願って暮らすエピソード。義母や姉の記憶から物語の一部を聞いては読みたい気持ちが募ります。
そこで、「どうか早く京に行かせてください!!」って一生懸命お祈りするんだけど、祈る相手が自作の等身大の仏ってところがなんとも…これは可愛い…のか?
まあ、可愛いかどうかはさておき、文系少女のわりにアクティブなのね(笑)こそこそ仏間に入ってマジに祈ってる娘を見たら、お父さんも思うところがありそう(笑)
で、祈りが通じたのか、都に戻れることになって大はしゃぎ!!
最後は自作の仏が荒れた家の中に見えて涙がこぼれました。という締め。
仏って置いて行っていいんだ…罰とかないのだろうか…といらぬ心配をしてしまいました。
【門出】授業ノートはこちらです。画像とPDFの好きな方をご覧ください。
更級日記『門出』は様々な教科書に掲載されている題材ですので、漢字などに違いがある場合があります。内容は同じです。当サイトの原文は第一学習社に合わせて作っています。
画像で文字がぼやけてしまう場合は、PDF版をご利用ください。
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