【定期テスト対策&文法のポイント!!】高2の2学期くらいに習う単元で敬語表現多数出題!!
この単元は高2でおそらく習うのではないかと思われますが、敬語表現と助動詞のオンパレードです。高校の授業でも『敬語の種類』『敬意の対象』『二重尊敬』『2方向への敬意』などの単語を聞いたことだと思われます。
敬語は恐れることはありません。なぜならこの単元に出てくる敬語は数が限られていますので暗記するのもそれほど難しくないでしょう。
そして、『敬意の対象』とか難しく言ってますが、【地の文では「作者から」】【会話文では話し手から】この二つを守ればあとは尊敬語なら【主語】、謙譲語なら【目的語】に対する敬意。これだけで大丈夫です。
ただし、後半に『地の文』にもかかわらず、【作者から】ではない場面が出てきます。それはこちら。
日ごろ、よく御弟子にて候はむと契りて
この部分は分かりやすく現代語訳すると【普段から、しばしば「弟子としてお仕え申し上げます」と約束して】というふうになり、カギカッコはないですが、明らかに話した内容なので『粟田殿からの敬意』となるわけです。
また、助動詞にも注意が必要です。各種の助動詞が勢ぞろいしていますし、例えば【完了(強意)の『ぬ』の未然形+推量の『む』】なども登場します。
これは大学入試に頻出の【『なむ』の識別】にあたりますので、先生によっては【同じ「なむ」を使っている文は以下のどれですか?】なんていう問題も出してくるかもしれません。
通常は【接続】で判断します。『なむ』の上の用言の活用が連用形なら【完了(強意)の『ぬ』の未然形+推量の『む』】、未然形なら【願望の終助詞『なむ』】、その他、【係助詞『なむ』】、【ナ変動詞の一部+推量の『む』】が考えられます。
【おのづからさはりも出でまうで来なむ】この部分ですが、ぶっちゃけ文脈判断です。こういうのもあるのでしっかり暗記しておきましょう。
【作品紹介とあらすじ】粟田殿のクズっぷりが凄いですよね。
花山天皇という天皇がいたのですが、粟田殿(藤原道兼)という人が、自分の孫にあたる7歳の懐仁親王を帝に据えるためにまだ19歳だった花山天皇をだまして出家させてしまうお話です。ちなみに道兼の父親は兼家、女癖の悪いおじさんです。『蜻蛉日記』で有名ですね。
また、調べてみると花山天皇もなかなかに女癖が悪かったらしく、「う~む」ってなっちゃいますけど、少なくともこの物語の中では悲劇の主人公となります。
ところで、『花山天皇の出家』で初めて『大鏡』に触れる方も結構いるのではないかと思いますが、『大鏡』は平安時代後期の作品で、歴史物語です。この作品の前に『雲林院の菩提講』も習った方ならご存じの通り、190歳の「大宅世継」と180歳の「夏山茂樹」の二人が思い出話を語りあうようにして進む物語です。
主に藤原道長を褒めたたえる作品なのでその他の人たちは滑稽だったり、性格が悪かったりと散々です(笑)
【花山天皇の出家】授業ノートはこちらです。画像とPDFの好きな方でご覧ください。


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