【文法のポイント!!】助動詞『まし』『なり』に注意‼カギカッコ内の敬語は『大納言殿からの敬意』‼
この単元の定期試験のポイントとしては、まずは助動詞でしょう。
色んな助動詞が登場しますが、特に珍しいものとしては、「まし」ですね。【ましかば~まし】の形で反実仮想は有名ですが、登場する単元は珍しいので出題される可能性が高いです。
また、「なり」も出題の可能性が高いです。【断定】と【伝聞推定】の両方が登場するので確認しておきたいところです。
それ以外に他の助動詞で気になるのは過去伝聞の「けむ」かな、と思います。ただし、それ以外にも様々な助動詞が登場するので問われやすいです。
助詞も詠嘆の終助詞の【な】などは現代語訳の問題に含まれるかもなんで注意しましょう。
続きまして、敬語表現です。
尊敬語がほとんどではありますが、謙譲語が一回、丁寧語も二回登場しますので特に謙譲語と丁寧語を覚えておきましょう。
敬語表現は地の文では【作者からの敬意】なんですが、世継による語りという性格上【話し手からの敬意】と習うことも多いです。これは高校の授業に合わせてください。
また、会話文は大納言殿しか話し手がいないため、カギカッコ内の敬語は【大納言殿からの敬意】となります。
それと同様、語り手による感想の部分があります。これも定期試験で問われやすいです。
具体的には和歌の後と物語の最後ですね。ここもしっかり押さえておきましょう。
それから、和歌の修辞法も確認しておきましょう。
修辞法としては【初句切れ】【掛詞】【見立て】です。掛詞は【嵐と嵐山】です。それから【紅葉】を【錦の衣】に見立てています。
【定期試験対策】大納言殿のセリフが頻出‼なぜ大納言殿が喜んでいるのかをしっかり把握しておこう‼
- 作品ジャンル:歴史物語
- 成立年代:平安時代後期
- 作者:未詳
これより前に書かれた『栄花物語』のような道長賛美がなく、複数の視点から権力をめぐる政治的人物像が描かれている。歴史物語の最高峰とされている。
「今鏡」「水鏡」「増鏡」と合わせて「四鏡」と呼ばれている。登場人物は大宅世継、夏山繁樹、若侍の3人で対話形式で文徳天皇から後一条天皇までの170年間、藤原摂関家全盛時代の歴史が描かれる。
大納言殿を褒めている作品ではあるのですが、最後に大納言殿が喜んでいる理由をしっかり把握しておきましょう。これがテストに出題されやすいです。
答えを言っちゃうと、道長に「大納言殿はどの舟に乗るのだろう?」と聞かれたことが、我ながら得意にならずにはいられなかった‼と喜んでいるのです。
ということで、前半での道長の質問も併せて確認しておくといいでしょう。
【三舟の才】授業ノートはこちらです。画像とPDFの好きな方をご覧ください。
『三舟の才』は様々な教科書に掲載されている題材ですので、漢字などに違いがある場合があります。内容は同じです。当サイトの原文は第一学習社に合わせて作っています。
画像で文字がぼやけてしまう場合は、PDF版をご利用ください。
コメント