【文法のポイント!!】基本的な動詞、形容詞の活用の種類の見分け方と活用表を確認の単元。また、対句や比喩といった表現技法にも注目!!
見出しでも書いた通り、動詞は四段活用から、変格活用までほぼ全てが登場するため、テストでは動詞の活用の種類や活用形が問われることは間違いないでしょう。
また、形容詞も多数登場しますので、形容詞の活用もしっかりチェックしておいてください。
また、登場する助動詞は『む』『ず』『べし』『なり』でほぼ全て。特に、『む』と『ず』の率が高いですが、『なり』と『べし』は古文の助動詞の中でもかなりメジャーで、『なり』は入試に頻出、『べし』は意味の多さからしっかり暗記が必要な助動詞。
と、いうわけでメジャーな助動詞をしっかりと覚えさせるために先生が定期試験で問う可能性が高いです。
内容的には対句表現が問われる可能性が高いですね。冒頭の『あだし野の露消ゆるときなく』とその次の『鳥部山の煙立ち去らで』が対句となっています。そして、露は【はかないもの】のたとえで古文ではよく出てくる比喩です。【はかないもの】からの連想で【命】の例えとしても有名です。
最後に、必ず出てくるのは【無常観】でしょう。徒然草の作者、吉田兼好は「この世は無常であるから素晴らしいんだ!!」と言う考え方の人ですので、テストでも問われること間違いなしです!!
『世は定めなきこそ、いみじけれ。』の一文でしっかりと表現されています。
【あらすじ】吉田兼好の考えをつらつらと書いた、まさに随筆らしい随筆!!
- 作品ジャンル:随筆
- 成立年代:1331年以前(鎌倉時代後期)
- 作者:吉田兼好(兼好法師、兼好、卜部兼好)
三大随筆の一つで清少納言【枕草子】、鴨長明【方丈記】と並ぶ日本を代表する随筆。243段から成り、仏教的『無常観』や人間の情、美意識などが述べられている。
この作品は随筆らしい随筆です。徒然草はエピソードを入れた後に兼好の考えを述べるという流れが多いのですが、この作品は本当に徒然なるままに書いたような文章です。
それでも、一般的な考え方とは大きく違っているのはハッキリわかると思います。きっと同時代の人も読んで驚いたことでしょう。
40歳にならないうちに死んだ方がいい、なんて言ってる吉田兼好ですが、ばっちり68歳まで生きてます(笑)
ちなみに当時の平均寿命は24歳だとか。もちろん、赤ちゃんの死亡率が高そうなのでそのせいかもしれませんが、それにしても長生きしたもんですね。
【『あだし野の露消ゆるときなく』の授業ノートはこちらです。画像とPDFの好きな方をご覧ください。
『あだし野の露消ゆるときなく』は様々な教科書に掲載されている題材ですので、漢字などに違いがある場合があります。内容は同じです。当サイトの原文は第一学習社に合わせて作っています。
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