伊勢物語【芥川】~白玉か何ぞと人の問ひしとき~テストでは助動詞、助詞の基本が問われますよ!!

伊勢物語『芥川』イラスト
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【文法のポイント!!】動詞の活用は当たり前!!助動詞も先生が出したくなるもの多し!!

伊勢物語を高校で習う場合、一番最初に習うのがこの『芥川』ではないかと思います。
高校1年生で習うことも多く、文法的にもそれほど難易度は高くありません。

定期試験では動詞、形容詞、助動詞、係り結びが問われると思います。きちんと活用の種類、活用形まで答えられるようにしておきましょう。
読みもいくつか難しいものがあります。(「胡籙」などはテストに出やすい)「来」や「経」なども活用形によって読み方が変わりますのでテストに出やすいでしょう。

助動詞に関しても基本の「き」「けり」「つ」「ぬ」「たり」「ず」に加えて、「まじ」「まし」が入ってきますので注意が必要です。
それ以外の文法事項としては副詞の『「え」~打消』、助詞の『同格の「の」』『打消の「で」』や『願望の「なむ」』といった大学入試でも重要になってくるものが複数でてきますので絶対に押さえておきましょう。

最後に、もちろん和歌は外せません。とは言え、今回の和歌には修辞法は無いので、助動詞に力を入れると良いと思います。

文法的な話を書くと面倒くさそうに思えますが、現代の物語にも通じる悲恋のお話。それほど長いわけでもないので、ロマンチックな歌人の物語を味わいましょう。(裏話は高校の先生が絶対教えてくれますので、授業で聞いてね!!)

【あらすじ】歌物語の傑作、悲恋の物語は脳内で映像にして楽しもう!!

伊勢物語とは?
  • 作品ジャンル:歌物語
  • 成立年代:平安時代前期
  • 作者:未詳(在原業平がモデル)

全125段から成る。在原業平をモデルとした男の生涯を描いた一代記。各話に必ず和歌が入っていて、物語全てでは209種の和歌が詠まれている。最古の歌物語として、【大和物語】【平中物語】などの後の歌物語だけでなく、源氏物語などにも影響を与えた。
業平は六歌仙の一人で古今集にもその和歌が収録された歌人である。

とある男が長い間恋焦がれた女の子を盗み出して駆け落ちします。男の背中に背負われていた女の子は箱入り娘なので地面に落ちている【露】が何か知りませんでした。
そこで、「あれは真珠ですか?何ですか?」と男に聞くのですが、女の子の家の人から逃げている男はそれにこたえる余裕はありませんでした。外は雷が鳴り、雨も激しくなります。
粗末な倉に逃げ込んだ二人。男は女を守るために倉の見張りに立ちます。その倉に鬼が潜んでいるとも知らずに…。
鬼は女の子を一口で食べてしまいました。ところが、女の子の悲鳴は雷の音で男には聞こえず、男は夜が早く明けることを祈りながら立ち続けました。

朝になって男が倉に入るとそこに女の子の姿はありませんでした。
悲しみに暮れた男は心情を詠みます。【 白玉か/何ぞと人の/問ひしとき/露と答へて/消えなましものを (真珠ですか?何ですか?と聞かれたあの時、「これは露ですよ」と答えて私も露のように消えてしまっていたらこんなに悲しい思いをせずにすんだのに)】

どうでしょう?最後の和歌がグッときませんか?
イメージしやすい話ですのでストーリーを思い浮かべると覚えやすいと思います。

【芥川】授業ノートはこちらです。画像とPDFの好きな方でご覧ください。

助詞に関しては、テストに出題されそうなものだけをピックアップしています。
『芥川』は様々な教科書に掲載されている題材ですので、漢字などに違いがある場合があります。内容は同じです。当サイトの原文は第一学習社に合わせて作っています。

伊勢物語『芥川』現代語訳と品詞分解
伊勢物語『芥川』現代語訳と品詞分解

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この記事を書いた人

塾長&塾講師として教えること15年を越えました。 古文を教える傍ら、生徒の持ってくる過去問を精査してよく出題されるポイントなどをまとめてみました。

また、このサイトのイラストは、イラストレーターの町屋ちよさんに依頼して描いていただいたものです。当サイト以外での使用はお控えください。

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