【テストに出そうな文法など】語りの文学なので、音便や対句表現、擬態語に注目したい。あと読めない漢字多すぎ問題(笑)
この単元では文法事項は助動詞や敬語表現もそこそこありますが、それほど色んな種類があるわけでもないし、ややこしいものもありません。もちろんテスト前にチェックするのは当然ですが…。
では、何が出題されるかと言うと、ズバリ音便だと思われます。
平家物語は琵琶法師による語り物でもありますので、音便が多用されるんですよね。イ音便、ウ音便、促音便、撥音便、全てが結構な頻度で登場するので、これはチェック必至です。
それから現代語訳などで問われそうなのは副詞ですね。普段はそこまで気にしないものですが、この単元では問われていることも多いです。
表現技法では、音便と同様、語り物のため、“対句表現”もあり、定期試験に問われます。
ちなみにどこにあるかというと、「安芸太郎を弓手の脇に取ってはさみ、弟の次郎をば馬手の脇にかいはさみ」という部分です。弓手(ゆんで)は弓を持つ手なので左手、馬手(めて)は右手です。意味も読みも表現も全部出題されるのでここは重要部分です。
それ以外の表現技法で言うと“擬態語”にも注目しておきたいですね。
「ゆらりと」「どうど」「つつと」が挙げられます。これも問われやすいのでチェックを忘れないようにしましょう。
最後に絶対定期試験に出るのは漢字の読みです。これは本当に絶対出る。
そもそも漢字はどの単元でも問一でほぼ出題されるんですが、この単元は読めない漢字が多すぎです(;^_^
例えば“錣”、これを素で読める人はなかなかいないでしょう。さらに“馬手”なんかも知らなかったら無理ですよね。個人的には“弓手”と“馬手”が読みだけでなく上でも書いている対句も含め出題されそうだと思っています。
【テストに出そうな内容読解】新中納言と脳筋能登殿のすれ違いが出題されがち(;’∀’)
この単元は内容もかなり厄介で、出題されると現代語訳だけ覚えていても解けなかったりします。
その中でも新中納言や判官、安芸太郎などの主要人物に関する内容把握はしっかりしておきましょう。
例えば、新中納言に関しては、能登殿へのセリフがありましたね?この時の新中納言と能登殿のそれぞれの気持ちが問われます。
新中納言はこれ以上能登殿に雑兵を殺すという罪を犯させたくない、そんな思いから放ったセリフですが、能登殿は大将首をとれと言われたと思って行動を起こします。何という脳筋ww。
もちろん現代語訳の出題もあります。だいたいの意味が分かっても、言葉にしようとすると難しいので、授業で習った訳をチェックしておいてください。もちろん、当ページのノートでもチェックできますが、高校の先生の意訳が入る可能性もありますので…。
例えば、現代語訳で言うと、後半の安芸太郎たちが登場したところ。
「普通にはすぐれたるしたたか者なり」とかは直訳するのが難しいので厄介です。
あとは“能登殿が大童になった時にどんな姿に見えたのか?”ヒントは安芸太郎たちのセリフにあります。「我ら三人とりついたらんに、たとひ丈十丈の鬼なりとも」って言ってますね。このような内容読解は高校での授業をしっかり聞いておかないと難しいですので先生のお話をきっちり聞いておきましょう。
めっちゃ脳筋の能登殿ですが、なんと26歳‼
悲しいけれど、凄い時代だなあと感じます。
- 作品ジャンル:軍記物語
- 成立年代:鎌倉時代前期
- 作者:未詳
十二巻からなる源氏と兵士の戦いを描いた軍記物語。作品冒頭の「盛者必衰」「諸行無常」などに代表される、『無常観』が重要。今作品以前の軍記物語には「保元物語」「平治物語」がある。
琵琶法師が諸国で語りながら伝えたことも有名。
【能登殿の最期】授業ノートはこちらです。画像とPDFの好きな方をご覧ください。
『能登殿の最期』は様々な教科書に掲載されている題材ですので、漢字などに違いがある場合があります。内容は同じです。当サイトの原文は第一学習社に合わせて作っています。
画像で文字がぼやけてしまう場合は、PDF版をご利用ください。
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