【定期テスト対策のポイント!!】敬語表現が最重要。さらに助動詞にもポイントあり!!副詞の呼応も出題の可能性大!!
この単元では、まずは敬語表現が多用されていますので敬語をチェックしましょう。慣れていないと厄介ですので頑張って!!
敬語表現は『尊敬語』『謙譲語』『丁寧語』の3種類あり、それぞれ本動詞、補助動詞に分かれます。
補助動詞は直前に動詞があって「お~になる、~なさる」「~し申し上げる」「~です、ます、ございます」と動詞を敬語に変えてしまいます。今単元で言えば「給う」「侍り」「聞こゆ」がそれにあたります。例えば「問ひ聞こえさせ給へば」の「問ひ『聞こへ』」がそれにあたります。この部分で「尋ね申し上げる」と現代語訳するわけです。「問ふ」を敬語化する役割です。
そして、本動詞としては「参る」「奉らす」「参らす」「のたまふ」「申す」「聞こゆ」が登場します。これはそのまま敬語としての意味があります。例えば「のたまふ」は「おっしゃる」といった感じ。
注意するポイントとしては「参る」と「参らす」で意味が違ったり、「聞こゆ」に「申し上げる(本動詞)」と「~し申し上げる(補助動詞)」があったり、「申す」に謙譲語と丁寧語があったりする点。本来は見分けないとダメですが、定期試験の場合は覚えてしまってもいいと思います。
助動詞で外せないのは『まじ』と『ななり』
「まじ」は已然形の「まじけれ」という形で出てきて、過去の「けり」とややこしいこと、さらに意味がたくさんある助動詞ですのでしっかり覚えておきます。
そして、『ななり』。これは間違いなく問われるでしょう。断定の助動詞「なり」と伝聞推定の助動詞「なり」がくっついた形で『なるなり→なんなり(撥音便化)→ななり』と撥音便も絡んで定期テストに頻出です。「であるようだ」と訳します。
その他の助動詞ももちろん一緒に出題される可能性があるのでもちろん確認は必要です。
副詞の呼応『な~そ』
本文の最後の方に出てくる文法事項で、『え~打消』と並んで最も有名な呼応です。禁止の用法で「~するな、~してはいけない」という意味です。
これも古文の先生は大好きなので外せません。
上記に加えて単語の話をすると、「おぼろけ」「かたはらいたし」など訳し辛い単語もありますので忘れずに全訳をチェックしてテストに臨みましょう。
【作品データとあらすじ】実は腕っぷしが強く猪突猛進な隆家。清少納言のジョークを上手く返すイケメン!!
今作も自慢か…。とは言え、抑えきれない承認欲求に一周まわって清少納言が可愛く見えてくるから不思議です。
とても珍しい扇の骨を見つけたという中納言に対して、そんなに珍しいならそれは「くらげの骨」(存在しないもの)のようですね。と清少納言が上手いこと言ったよ!!ってお話です。
ところで、中納言の藤原隆家は中宮定子にとっては弟にあたる人です。そして、身内が相手だからか、ほのぼのしたエピソードですね。
また、このお話では「調子はいいけど憎めない男」って感じの隆家ですが、実は「刀伊の入寇」という女真族による大陸からの襲撃を撃退した武者でもあったそうです。その上で読んでみると、清少納言のジョークに「自分が言ったことにしよう」なんて茶目っ気たっぷりの返しをするイケメンに見えてきませんか?
【中納言参り給ひて】授業ノートはこちらです。画像とPDFの好きな方をご覧ください。

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