【文法のポイント】文法は『なめり』が熱い‼それ以外なら『に』の識別。副詞が多用されているので単語の意味も必ず問われます。
本単元は形容詞、形容動詞、副詞がたくさん使われています。
また、『え(副詞)~ず(打消)』の不可能や『なめり』が問われやすい文法事項です。
助動詞は断定や存在の『なり』が数か所ありますので、出題される可能性は高いです。
例えば、『頼もしげに』と『世の常のことに』の『に』とか先生なら出題したくなります。
その他としては『べし』や『まじ』なども問われやすいです。
それから、二つの和歌が出てきますが、基本ではありますが、誰から誰に詠まれたものか。
そして、『君をのみ…』の和歌では「旅と度」の掛詞。「行く末」に「旅の行く末」と「娘の行く末」のダブルミーニングがあります。
それから『我をのみ』の和歌では『行く末』『松』で陸奥の代表的な歌枕である『末の松山』が使われています。
あと、主語や目的語などが省略されているせいで、とにかく現代語訳がしにくいです(笑)
なんとなくのストーリーは理解できていても、実際現代語訳が出題されたら上手く日本語に出来ないってことはありそうです。
テスト勉強をする際は、訳の仕方を丁寧に覚えてください。
【作品データ】いいお話のはずなんだけどなあ。とりあえずお父さん優しくて好き(笑)
- 作品ジャンル:日記
- 成立年代:平安時代中期
- 作者:藤原道綱母
三巻で構成された作品。両親との死別なども描かれているが、内容の中心は、夫である藤原兼家との結婚生活。特に兼家の浮気とそのせいで心が穏やかでいられない日々の生活についてである。
初の女流日記文学作品で以降の女流作品に多くの影響を与えた。ちなみに、「更級日記」の作者菅原孝標女は、この作者の姪にあたる。
道綱母が大好きなお父上が国司として東北に赴任することになって、めちゃくちゃ落ち込んでますね。
既に兼家と結婚してるんで、安心かと思ったら、既に怪しさ満点なんですよね。
『行く末長く仲良く』っていうパッパの思いも空しく・・・。
ああ、これ完全にフラグ立てちゃったんだなぁ。
後を知っているせいか、兼家の薄っぺらく感じるセリフや道綱母の兼家への疑いの気持ちがありすぎて全然感動の物語にならないという・・・
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